商用車プローブデータサービス

日本全国の幹線道路を通行する貨物商用車(事業用トラック)の走行データから抽出/蓄積したプローブデータを交通現象解析向け用途にご提供します。

特徴
走行する貨物商用車から、リアルタイムに挙動情報を収集

富士通製の運行記録計(ネットワーク型デジタルタコグラフ)を装着して日本全国の幹線道路を走行する貨物商用車から、リアルタイムに1秒毎の挙動情報を収集・蓄積。

データ収集の規模と継続性
「全国の幹線道路の利用状況」、「物流の走行経路」、「詳細な運転挙動」をデータベース化。2012年から継続してデータを収集・蓄積しています。
運行データは富士通のデータセンターで管理
運送事業者に関する秘密情報を秘匿化・抽象化した上で、交通安全と道路基盤の安定の用途に活用。運行データは富士通のデータセンターで管理しています。
概要

商用車の安全運行対策や道路計画の支援を目的としたサービスで、商用車21万台(2022年8月現在)(全国緑ナンバートラック93万台(注)の約23%)のプローブデータを分析した結果を提供します。経路・OD分析、SA/PA利用分析などの効果的、かつ効率的な道路計画に役立つサービスを提供します。​

プローブデータサービス概要図
活用用途
経路データの活用イメージ

1)走行経路が正確に把握できる

走行経路

OD間の経路選択状況・分担率の把握

・経路別の所要時間との関係性

・経路の道路規格との関係性

・渋滞時/非渋滞時の道路選択

・高速道路、一般道路の使い分け方


新規道路整備や通行止めによる変化の把握/

・整備、新規供用前後での効果

・工事など通行止め発生時の迂回状況

・情報表示後の車両の行動変化


2)高速道路と一般道路の選択状況分析や、道路施設の使われ方が把握できる

高速道路一般道路

高速道路と一般道路の利用状況の把握

・高速道路と一般道を組み合せたOD分析

・季節・気象など外的要因による選択変化

・料金インセンティブなどの施策効果の評価


1日の走行経路や休憩施設の利用状況把握

・1日のトリップ回数や停車時間の動向分析

・SA/PA、道の駅など施設の利用状況

点列データの活用イメージ[区間詳細分析データ]

走行経路が正確に把握できる

交差点地図

交差点における詳細な現象の把握・分析

・交差点への進入方向別や、進行方向別(直進・右左折)の流入量や、交差点での通過所要時間の把握

・急減速発生状況の把握(左下図では赤で回数を表示)

・渋滞発生時の渋滞長や渋滞末尾位置の把握(右下図

・信号待ち発生回数の把握(一定周期・一定時間の速度ゼロ)


勾配・サグ・曲線構造における速度変化の把握

・高速道路上の構造箇所における減速・渋滞・加速状況の把握

高速道路一般道路
高速道路一般道路
提供の流れ

商用車プローブデータサービスでは、次の流れで道路管理者様や道路コンサル様にサービスをご提供致します。

提供の流れ図
進め方の例
提供データの種類
ご提供データ種類 ご提供の単位 概要・活用用途例
経路データ 2次メッシュ単位 メッシュ内の全車両のトリップが走行した全リンク情報を束ねたデータ
(1)メッシュ内の全走行分の全リンク情報
(2)メッシュ外に延びる、経路となった全リンク情報(オプション)
[適用用途]走行経路・道路選択状況分析、道路改善前後比較 等
ODデータ 経路データの
オプション
各トリップの起点終点をゾーンコードと名称で表現したデータ
上記経路データのオプション
[適用用途]起終点地点の地名・ゾーンコードの特定・把握
区間詳細分析データ ・道路区間単位
・交差点単位
指定頂いた道路区間や交差点の全走行分の1秒単位点列データ
[適用用途]道路区間内や交差点における挙動の詳細分析
平均旅行時間 2次メッシュ単位 DRMリンク毎のサービス水準分析(平均速度・走行量/15分毎)
[適用用途]貨物車の動きを含めたサービス水準の把握
導入事例
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