埼玉県に本拠を置き、アパレル等のコンテナ輸送を手掛けている運送事業者です。
今回は、代表取締役 丹野 剛志氏に、同社が導入したITP-GeoTracer(アイティーピージオトレーサー 以下、ジオトレーサー)の活用についてお話を伺いました。

まず、御社の事業内容と強みについて教えてください。
コンテナ運送事業を営んでおります。 この業界で仕事をするには、シャーシプールを確保することが絶対条件です。 うちは先代から事業を続けており、現在88本のシャーシを保有しています。トラクター1台に対してシャーシ3台という1対3の比率で運用しているのが強みですね。
ジオトレーサー導入前は、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか。
大きく3つの課題がありました。
課題1:稼働状況が見えない 使っていないシャーシが何台あるのか、どこに置いてあるのか把握できていませんでした。当時は110本以上抱えていて、自動車税が1台あたり年間68,000円もかかります。 この維持コストが大きな負担でした。
課題2:盗難・無断移動のリスク シャーシプールに何百台も置いてある中で、「ちょっと足りないよ」と勝手に引っ張っていく会社もあるんです。 うちも昔やられて、駐禁を切られたこともあります。シャーシ1台約400万円ですし、何よりお客様の荷物が載っていたら大変なことになりますから。
課題3:置きっぱなし資産の管理困難 毎日同じ場所に行く取引先には常に1台置いているのですが、その状況が把握できませんでした。変に動いていないかという不安もありましたね。
同業他社も同じ悩みを抱えているのでしょうか。
そうですね。シャーシは多い方がいいのですが、毎日置きっぱなしで稼働していないものも多いんです。 でも、何をすればいいのか、まだ解決策にたどり着けていない会社も多いと思います。
なぜジオトレーサーを選ばれたのですか。
販売会社さんから紹介を受けた時、稼働率を60%から80〜90%に上げられれば採算が取れると考えました。 決め手は3つです。
メリット1:稼働率の可視化 データで見ることができれば、改善の余地が明確になります。 どのシャーシがどこで、どれだけ稼働しているのか、一目瞭然です。
メリット2:盗難防止 これが一番大きいですね。お客様の荷物が載っているシャーシがどこにあるか分からないなんて、絶対に避けなければなりません。 トラクターヘッドもシャーシも位置管理しているから安心だと、お客様にアピールできるようになりました。
メリット3:リフトアクスル活用による高速料金の削減 うちは輸入が9割で、帰りは空車で高速を使います。 リフトアクスル機能付きのシャーシを導入しているのですが、これをフル活用したかったのです。
リフトアクスルとは、どのような機能なのでしょうか。
タイヤを上に上げる機能です。 空車の時にタイヤを上げることで、車軸の数が減り、特大車から大型車扱いになるんです。 ただ、この機能をフルに活用できていなかったんです。どのシャーシがどこでどう使われているのか把握できていなかったので。 ジオトレーサーを使えば、稼働状況を見ながらリフトアクスルの活用率も上げられると考えました。
導入決定は早かったのでしょうか。
結構すぐ決めました。 デモを見てスムーズに導入できましたし、特に社内での説得も必要なかったですね。明確な効果が見込めたので、迷いはありませんでした。

導入前後で数値はどう変わりましたか。
稼働率は52.3%から約80%になりました。約28ポイントの改善です。この結果、保有シャーシを110本から88本に削減できました
それは大きな成果ですね。
そうなんです。ジオトレーサーで位置情報と稼働状況が分かるようになってから、「このシャーシは帰りに高速を使うから、必ずリフトアクスルを上げるように」という指示も的確に出せるようになりました。
盗難や紛失の状況はいかがですか。
過去に何度か発生していた紛失が、導入後はゼロ件です。シャーシ1台約400万円ですから、1件でも防げれば大きいです。リアルタイムで位置が分かるので、本当に安心できるようになりました。 もし紛失していたら、トラクターヘッド側の保険で賄えますが、手続きも面倒ですし、何より業務が止まってしまいます。その損失を考えると、予防できる価値は計り知れません。
お客様の反応はいかがでしたか。
「もし何かあってもすぐどこにあるか分かるんですね」と評価いただいています。 運行管理者の業務効率化や社内のDX化にも役立ちました。以前は、シャーシがどこにあるのか探すのに電話をかけまくったり、ドライバーに確認したりと、かなり時間がかかっていました。 今は画面を見れば一発で分かるので、その時間が丸々削減できています。 運行管理者の負担が減ったことで、より戦略的な配車計画を立てられるようになりました。これも間接的なコスト削減効果と言えますね。

今後の計画を教えてください。
最初は2台で12ヶ月テストして、現在は6台で運用中です。今後は30台まで増やしたいですね。 大きな現場が入ってきたら、そこにつけて動かします。古いシャーシには入れたくないので、車体のサイクルに合わせて新しい車種に導入していく予定です。 30台まで増やせば、コスト削減効果も比例して大きくなりますから。
取材内容をもとに、導入効果を試算すると以下のようになります。
1. 自動車税の削減 保有シャーシを110本から88本に削減できたことで、年間約150万円(22台×68,000円)の自動車税削減が実現しました。
2. 高速道路料金の削減 リフトアクスル機能により、空車時に特大車から大型車扱いになります。 三郷〜日立間の料金を例にすると
3. トータルコスト削減効果
ありがとうございました。