社員インタビュー
学びの大切さを伝えると共に、学びの大切さを
伝えると共に、
自らも学び続ける大切さ


ものづくりへの思いひとつで、
ソフトウェア開発業界に飛び込む
いくつかの会社を経てトランストロンに入社しましたが、2社目以降は車載機器の組み込み系ソフトウェア開発に携わっていました。大学は理工学部の数学科で解析系の研究をしていたので、新卒での就職先は医薬品開発の臨床試験データのマネジメント業務を選びました。そこからソフトウェア業界に転職したのですが、何かを自分の手で作り上げたいという気持ちが湧き上がったからです。プログラムは大学でも1社目の会社でもまったく触れていなかったのですが、それでも「ものづくりをしたい!」という気持ちだけでこの業界に飛び込みました。入る前も入ってからもひたすら勉強をしていましたね。そこからカーオーディオやカーナビの組み込み系ソフトの開発をずっとしていたのですが、今度は同じ車載機器でもテレマティクスやコネクテッドの分野に興味が出たので、その開発ができる環境を目指して転職をしていきました。
研究開発だけで終わらないところに
魅力と将来性を感じた
トランストロンの前職では、自動運転の研究開発をしていました。自動運転向けのソフトウェア開発や、自動運転車両に搭載する遠隔監視システムなど本当に色々なことを研究していましたが、自分の開発が研究だけで終わることにストレスを感じたので、その領域でクラウドサービスを含めた量産開発をしているトランストロンに魅力と将来性を感じて転職しました。
配属後は、車両制御開発部でADAS(先進運転支援システム)系車両制御ユニットのソフトウェア開発を担当しました。これは高速道路で使われるクルーズコントロールや、障害物や人に対して自動でブレーキをかけるフェールセーフといった機能を搭載したECU(電子制御ユニット)です。車両制御開発部は、組織改変があってOEM制御第二開発部という名称になり、私はこの部署の車両制御系ECUソフトウェア開発のマネージャーとしてプロジェクトを統括しています。
プロジェクトマネージャーとして
製品のQCDに責任を持つ
私がマネージャーとして担当しているプロジェクトは、今動いているだけでも10以上はあります。それを24人いるチームメンバーで兼任しながら上手く分割して進めてもらっています。なかなか全体を把握しきれないところもあるので、プロジェクト管理やタスク管理のツールを利用したり、各チームリーダーとの定例会やメンバーとのコミュニケーションを綿密にしながらマネジメントしています。マネージャーとして大切にしていることは、「QCD=Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)」に責任を持つことです。OEM先である顧客の要求をしっかり満たすためには、開発の上流工程である要求分析や要件定義が一番大事だと考えています。ソフトウェア開発の工程は基本的に「V字モデル」という開発モデルで開発を進めるのですが、コーディング(実装)が終わってから検証項目を考えるのではなく、要求分析の段階から検証の観点を持って進めていくことで、各工程の漏れや間違いに気付けるメリットがあります。そうした開発の進め方を徹底することが、QCDを高めることにつながります。
やりがいは、チームとして成果を出せたとき
それ以外に、顧客から要求されている日程に合わせるための、人的リソースの調整もマネージャーにとって大切な仕事です。内部リソースが足りないタイミングがあれば外注を考えなければなりませんし、次に入ってくるプロジェクトに対してのリソースをあらかじめ考えておかなければなりません。マネージャーとして自分が動いて決めて調整をして、要求された品質や日程をクリアできた時は、個人としてではなく、「チームのみんなで成果を出せた!」ということを強く感じられます。それは、プログラミングをしていた時とはまた違ったやりがいですよね。


学びの大切さを伝えると共に、
自らも学び続ける大切さ
チームもそうですが、会社全体として風通しはいいですね。チームメンバーみんな、問題になりそうな事はきちんと話してくれますし、コミュニケーションがしっかり取れる環境です。チームミーティングなどで私の方からそうするように誘導することはありませんが、月に一度行っている「1 on 1」という個別のミーティングで、会社や部署の方針に照らし合わせたキャリアパスを上手く見つけられるように導くことはしています。技術を極めていきたい、チームを牽引していきたい、私のようなマネージャー業務をしたいなど、それぞれが目指すキャリアに対してどういうスキルや知識、行動が必要なのかを伝えています。
そうした知識や技術を積極的に学ぼうとする向上心は社内風土としてありますし、個人的には車載ECUの開発を行う上で、機能安全やサイバーセキュリティなどは絶対に学んでおかなければならないと思っています。人が乗ったり、人が暮らす社会で走行したりする車に搭載するものなので、プログラムの不具合から事故につながらないようにする機能安全や、車外と通信をする際に悪意を持った不正コントロールなどから守るためのサイバーセキュリティなどの開発プロセスは、人の安全と安心のために必ず学ぶ必要があります。もちろんマネージャーとして、チームを取りまとめたり、若手メンバーを育成するためのマネジメントについても個人的に勉強しています。プログラムと違って人が相手なので、いまだに模索中です。正解がないんじゃないかな?って思う時もたまにありますが、だからこそ常にアンテナを張って勉強をしていく必要があるんだと思っています。
学習環境
富士通グループの社員が利用できる「Fujitsu NetCampus」では、自分が学びたいeラーニングの講座を受けることができます。他にもUdemyやLinkedIn Learningなども利用できるので、今後の業務や将来的に必要と思ったスキルや知識を習得しやすい環境が整っています。お話しした機能安全やサイバーセキュリティも「Fujitsu NetCampus」で勉強できますよ。かなりの人が、と言うよりほぼ全員が利用していると思います。ここまで学習環境が揃っている会社は今まで見たことがなかったので驚きました。
※ 掲載内容は取材時点の情報です。