電子制御ユニット

電子制御ユニット

ECM (エンジンコントロールモジュール) がディーゼルエンジンを高度に制御。クリーンな排ガスを実現します。

ディーゼルエンジンECM

当社のディーゼルエンジンECM (ECU) は、低燃費、低CO2、ハイパワーといったディーゼルエンジン本来の長所を最大限に引き出し、ますます厳格化する排出ガス規制に対応するために開発された、ディーゼルエンジン電子制御システムの中核を担う部品です。
コモンレール式燃料噴射システム、排気ガス再循環 (EGR) システム、排出ガス後処理システムなどの各種システムに対し、高度かつ統合的な制御を行うことで、クリーンなディーゼルエンジンの実現に大きく貢献しています。

特徴

  • 高機能でコンパクト
    噴射制御用駆動回路、EGRバルブや吸気スロットル用DCモータ駆動回路、CAN通信機能などを内蔵した高機能ECMでありながら、高密度実装技術により、非常にコンパクトな設計を実現
  • シャシ搭載設計
    商用車の車室内スペースを有効活用するため、耐熱性・耐震性の向上、完全防水構造の採用など、厳しい環境下でも安定した性能を発揮できる設計を追求。ECMのシャシ搭載化を可能に
  • 鉛フリー対応
    環境保全への貢献を重視し、自動車用途に最適な組成を持つ鉛フリーはんだを積極的に採用
  • 先進の制御テクノロジー
    高度な演算処理能力を持つ最新プロセッサを搭載。エンジン制御に特化したI/Oモジュールとの連携により、排出ガス後処理を含むディーゼルエンジンの統合制御を高度化し、より精密で効率的なエンジンマネジメントを提供
    開発環境にモデルベース開発を活用し、AUTOSARを採用することで、大規模なソフトウェア開発が綿密な制御を実現

ECMは、最新世代の高性能プロセッサを搭載し、超高圧燃料噴射を可能にするコモンレール式燃料噴射システムの噴射タイミングと噴射量を、マイクロ秒単位で精密に制御し、燃焼効率を極限まで高めています。
さらに、EGRバルブや吸気スロットルなどで構成されるEGRシステムを高度に制御することで、NOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)といった排出ガスを大幅に削減。ディーゼル微粒子フィルタ(DPF)などの排出ガス後処理システムに対しても、フィルタのPM捕集機能を維持するため、捕集したPMを効果的に再燃焼させ、フィルタの再生を最適化します。
車内LANにはCAN通信を採用し、当社製の車両制御装置やデータロガーとのシームレスな連携を実現。運転性の向上に加え、テレマティクスシステムへの積極的な情報提供を通じて、高度な車両管理を支援します。